次の舞台は世界だ、侍ジャパンU18日本代表発表、慶應丸田湊斗選手が選出、甲子園決勝では先頭打者ホームラン

甲子園

8月31日から台湾で行われる、U18W杯の日本代表が発表されました。その中には、第105回全国夏の高校野球選手権を盛り上げた選手たちの名前が多く上がりました。

甲子園を席巻した「脱丸刈り」の慶應の丸田湊斗選手もいました。

丸田選手は、3人の外野手のうちの1人で、背番号は「26」となりました。

こちらは、U18ワールドカップの日本代表の試合日程です。丸田選手は9月1日のスペイン戦に出場する可能性があります。

8月28日は、大学日本代表との壮行試合があります。

大学日本代表チームは、2023年7月に開催された「第44回日米大学野球選手権大会(日米大学野球)」で優勝しており、実績のある強いチームです。

その中で丸田選手がどのような活躍を見せるか期待が寄せられています。

8月26日、U18として練習試合に臨む

丸田選手は、8月26日、U18の一員として駒澤大学との練習試合に臨みました。1番センターで出場しました。丸田選手は、第3打席でレフト前ヒットを放ち、4打席1安打でした。

U18に選出された丸田選手の第一声は?

8月22日、丸田選手は、代表選手発表後にインタビューに応じました。

「本当に衝撃的でした。昨日言われたんですけど、今はまだなにも考えられないです。第一は自分のチームなのでまず明日、という感じです」と答えています。

甲子園の決勝に向けての意気込み

丸田選手は、8月23日14時に甲子園で、仙台育英との決勝戦を迎えます。

対戦相手の仙台育英は、春の選抜大会でもぶつかりました。慶應はサヨナラ負けを喫しており、丸田選手にとってはリベンジになります。

丸田選手は、取材で、春のセンバツでは自分が塁に出てチャンスを作ることができなかったことが敗因と語っています。

「ついに来たなっていう感じ。本当にそこにたどり着いたので、もうあとは目標である日本一になるだけ」と、チームでの勝利に向けて集中しているコメントを残しています。

甲子園決勝での活躍

慶應の森林監督は、決勝戦前は「今日をとにかく楽しもう」とメンバーを送り出したそうです。丸田選手は、言葉の通り、「エンジョイ・ベースボール」を実現しました。

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甲子園の決勝で、先頭打者ホームランは史上初です。丸田選手は、試合後の場内インタビューで、インタビュアーに「甲子園決勝戦史上初の先頭打者ホームラン」であったことを伝えられました。

それまで丸田選手は緊張した面持ちでした。

しかし「史上初」を伝えられると、目を見開いて笑顔になりました。続いて、ホームランについて次のように語りました。

「公式戦では1本も打てていなかったので、このためにあったのかなと思います」

史上初の先頭打者ホームランの他にも、慶應の勝利を引き寄せた5回の攻撃では、タイムリーを放りました。決勝戦でも丸田選手の存在感が光っていました。

9回裏、仙台育英をツーアウトと追い込みました。丸田選手は、最後のバッターを見守っています。

試合終了後、目に涙をいっぱい溜めながらアルプススタンドの声援に応え、ダッグアウトに戻ってきました。

キャプテン大村選手と肩を組み、一緒にインタビューを受けます。インタビューの時に涙はなく、時折笑顔を見せていました。

U18・馬渕監督の評価は?

8月24日に、U18の結団式が東京都内で行われました。馬淵史郎監督は、会見で丸田選手について次のように語りました。

「足があって、肩もある。いい選手だと思って見ていました」

馬淵監督は、丸田選手の甲子園での活躍に注目し、U18でも結果を残すことを期待している様子が窺えました。

そして、丸田選手がチームへ合流、練習も大注目

日本代表チームは8月24日から神奈川県で合宿を始めました。丸田選手は8月25日に、仙台育英から選ばれた選手たちと共に、U18が早稲田大学との練習試合の途中で、チームに合流しました。

25日は、丸田選手は試合には出場せず、室内練習場でティーバッティングを行いました。丸田選手は、金属バットから木製バットに切り替え、感覚を掴む練習を行なっていました。

U18のチームメイトと丸田選手(左から2番目)

8月27日は、都内のグラウンドで練習が行われました。丸田選手は、U12日本代表・井端弘和監督からバントについて学びました。

バッティングのみならず、バントも金属製と木製バットでは感覚が異なります。木製バットでの当て方を井端監督から学びました。

井端監督は、自身の現役時代、プロ野球で248本のバントを成功させた「達人」です。

また海外特有の牽制球にも対応できるよう、練習メニューに加えられました。

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様々なメディアから取材される美白の秘密

野球選手とは思えない、丸田選手の美肌に関する記事が多く取り上げられました。8月27日に、U12代表の井端監督と並んでいる写真でも、色白の肌が目立ちます。

丸田選手にとって、日焼け止めを使うのは色白をキープするという感覚ではありません。日焼けは炎症で、その疲労回復のために無駄なエネルギーを消耗させないようにする、スポーツマンとしての自己管理の一環のようです。

猫輔 (@NekoSuke5_5) on X
Q.美白の秘訣慶応・丸田湊斗くん「無駄な体力を使わないように(日焼け止めを)塗っています。」

また、U18が開催される台湾でも、丸田選手は「美白王子」として、台湾の新聞で売り上げ部数ナンバー1を誇る「自由時報」で紹介されました。

丸田選手のインスタはフォロワー数6万人突破、偽アカウントも

丸田選手の甲子園決勝から、U18選出について見てきました。丸田選手は、日を追うごとに注目を集め、ついに自身のインスタグラムのフォロワー数は6万人を突破しました。

まだ投稿はないようですが、丸田選手がファンだと公言するOfficial髭男dismのライブツアーに参加した様子が残っています。

一つは、横浜アリーナで開催された「Editorial」(2021-2022アリーナツアー)、そしてもう一つは、2023年2月に日本武道館で開催された『Official髭男dism SHOKING NUTS TOUR』です。

丸田選手のアカウントは、Official髭男dismの愛称「ヒゲダン」の頭文字「HGDN」と、ヒゲダンの結成日「2012年6月7日」を組み合わせたものです。
またプロフィールには、2005年生まれの慶應野球部であること、そしてヒゲダンのファンクラブ名「BROTHERS」と「STAND BY YOU」が記されています。

注目されすぎて、偽アカウントも2件発生しました。本人からの警告が出ています。

丸田選手は、なぜこんなに注目されるのか?

丸田選手に注目が集まるのは、従来の「高校野球」「甲子園」の定義を超えて活躍しているからと推察できます。

見た目の「脱丸刈り」の髪型もそうですが、「色白」であったり、また丸田選手の趣味は「ピアノ」で、弾き語りをするとインタビューで語っています。指の怪我を忌み嫌うピアノは、野球とは真逆にあるように思われます。

野球とは関係のない質問についてインタビューで答える丸田選手の姿は、1人の高校生としてとても爽やかです。そんな丸田選手に、高校野球に触れたことのない人たちも、心惹かれていくのではないでしょうか。

8月30日の壮行試合でも、丸田選手に多くの声援が寄せられていました。習志野高校吹奏楽部による演奏で、丸田選手のプレーが一層盛り上がりました。

W杯は8月末に開幕です。侍ジャパンとして世界で活躍する丸田選手の姿が楽しみですね!

*アイキャッチ画像は、8月25日にU18に合流した丸田選手(スポーツニッポン新聞社)

*第105回大会を沸かせた「脱丸刈り」の出場校7チームは、こちらの記事をご覧ください。

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