台湾で開催されている『 第31回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ 』で、日本は2次ラウンドとなる「スーパーラウンド」に進出しました。(開催期間:2023年8月31日~9月10日)
1次ラウンドとなる「オープニングラウンド」をグループBで戦いました。日本は4勝1敗とし、2位で通過しました。
スーパーラウンドでは、グループAから勝ち上がった、台湾・韓国・プエルトリコと戦います。
こちらの記事では、丸田選手のスーパーラウンドでのプレーをご紹介します。
丸田選手のオープニングラウンドでの活躍は、こちらの記事をご覧ください。
9月7日 韓国戦 6番センターでスタメン出場
日本のスーパーラウンドの初戦の相手は韓国と決まりました。丸田選手は6番センターでスタメン出場です。
試合当日の数時間前に、対戦相手が決まるのは極めて異例な事態です。台風の影響でグループAの試合日程がずれ込み、9月7日の午前中は韓国とプエルトリコの試合が開催されたためです。韓国はダブルヘッダーとなります。
前回大会(第30回)で、日本は韓国に3位決定戦で6-2で勝利し、銅メダルを獲得しました。しかし、その手前のスーパーラウンドでは、韓国に0-8と、あわやコールドとなるような大敗を喫しています。
プレーボールは日本時間15時半です。休養明けの、スーパーラウンドの初戦で、丸田選手はどんな戦いを見せてくれるのかとても楽しみですね。
【U18W杯 日本時間15時半から日韓戦】
森田がんばれ。みんな少し緊張感を漂わせています。馬淵監督はいつも通り。#森田大翔 #履正社 #馬淵史郎 #寺地隆成 #明徳義塾 pic.twitter.com/bQ001hoHbg— 日刊スポーツ高校野球WEST⚾ (@nikkankoukou) September 7, 2023
第1打席、さっそく得点に絡む
丸田選手の最初の打席は、2回の裏、1アウト・1塁(森田選手)の場面でした。丸田選手の打球は、ファースト内安打となりました。
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丸田選手が自身のアピールポイントとしている「足の速さを生かした積極的な走塁」と体現しました。
続く、知花選手の打席でワイルドピッチがあり、丸田選手と森田選手は、それぞれ塁を進め、ランナー2、3塁となりました。
知花選手は、スリーベースヒットを打ち、丸田選手はホームに戻ってきます。2回に日本は3点挙げ、3−0と韓国をリードしました。
試合は、山田選手のホームランなどで追加点を挙げた日本が、7−1で韓国に勝利しました。
9月8日 プエルトリコ戦 6番センタースタメン出場
スーパーラウンドの2戦目の相手はプエルトリコです。丸田選手は、6番センターでスタメン出場しました。
1回、ライト前ヒット
1回裏、丸田選手の打席が2アウトランナー1塁の場面で回ってきました。2球目、141キロのストレートを捉えてライト前にヒットを放ちます。3試合連続のヒットを記録しました。
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— ًً (@nwiverse) September 8, 2023
3回にもセンター前ヒット、打点1を挙げる
続く3回にも、2アウト1塁という場面で、で打席が回ってきます。丸田選手は、センター前にヒットを打ち、打点1を挙げました。
センター前ヒットがツーベースヒットになってしまうくらい、丸田選手の走塁スキルが光る1打でもありました。
5回、送りバント、俊足を活かして自らもセーフ
試合は日本がプエルトリコに対し、10-0で、5回コールド勝ちをおさめました。
丸田選手の「野球脳」で復調へ
丸田選手は、オープニングラウンドは12打席1安打と低迷しましたが、スーパーラウンドでは復調の兆しが見えています。
丸田選手は、侍ジャパンU18のキャプテン小林選手と、今大会中にお互いの打撃の動画を見比べながら、理想のバッティングフォームについて意見交換しました。
そこで丸田選手は、小林選手からアドバイスをもらい、それを試合で実践したそうです。馬淵監督からも丸田選手にバッティングのアドバイスがありました。
丸田選手には、そうした意見を自分のものにして、実際に形にできる「野球脳」があります。
この「野球脳」は中学時代からもありました。丸田選手の中学時代を知っている、横浜泉中央ボーイズの宇野和之監督は、「丸田選手はずば抜けた状況判断力があった」とインタビューで語っています。
丸田選手は、試合中に自分が置かれた状況下で、バッターならばどこに打ったら相手は嫌がるか?守備ならば、どこで守っていれば、相手にプレッシャーをかけられるのか?そうした判断が的確にできるそうです。
丸田選手は、自らの野球脳で復調のきっかけをつかみました。次の試合も楽しみですね。
9月9日 台湾戦 5番センタースタメン出場
丸田選手は、台湾戦でも5番センターでスタメン出場しました。
この試合の前に、日本も台湾も決勝進出を決めていたので、決勝の前哨戦とも言われました。
1回表 レフトへのファウル
丸田選手は、1回の表に早速登場です。4番武田選手がツーベースヒットを放ち、日本が先制点を挙げた直後でした。
ツーアウトランナー2塁の状況で、追加点のチャンスでしたが、丸田選手はレフトへのファウルでした。
4回 ライトフライ
日本の打撃は台湾に抑え込まれ、3者凡退が続きました。丸田選手の第2打席は4回、トップバッターでの登場でしたが、ここもライトフライで出塁しませんでした。
6回表 見逃し三振
この回は、トップバッターの緒形選手がショート内安打で出塁、さらに盗塁も決めました。丸田選手は、1アウトランナー2塁での登場でした。
交替したばかりの台湾のWANGピッチャーを相手に見逃し三振でした。丸田選手の台湾戦はノーヒットでした。
日本は台湾に2対5で敗れました。決勝へは、スーパーラウンド2位として進むことになりました。
アウェーの中でのプレーを丸田選手の野球脳にインプット
今大会は台湾で開催され、日本は開催チームとの初めての試合となりました。試合は土曜日だったため、台湾を応援する観客で埋まり、完全アウェーでの戦いとなりました。
三塁側は台湾の応援席。土曜日とあって、これまでより観客は多く、日本にとってはアウェーな雰囲気になりそうです。#侍ジャパンU18 pic.twitter.com/pIb7u7iTsh
— 読売新聞高校野球 (@hsbaseball_yomi) September 9, 2023
丸田選手にとっては、甲子園の慶應高校の応援と正反対の経験です。しかし、ずば抜けた野球脳を持つ丸田選手です。
この日の経験を自身の経験としてインプットして、決勝戦ではそれも加味して、丸田選手らしいプレーを見せてくれるはずです。
どんな決勝戦になるか楽しみですね。
*アイキャッチ画像は、オランダ戦(オープニングラウンド)でヒットを放つ丸田選手(野球日本代表 侍ジャパン 公式)
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