2023年8月31日~9月10日に台湾で『 第31回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ 』が開催されます。
甲子園を沸かせた、慶應高校の丸田湊斗選手も、今回初めて日本代表に選ばれました。U18日本代表は9月1日に初戦を迎えます。相手はスペインです。
日本代表は、2019年のU18でもスペインと対戦しています。U18日本代表は、これまでワールドカップでの最高成績は準優勝で、優勝経験はありません。
初戦となるスペイン戦では、丸田選手が活躍し、チームを勢いづけることができるのか注目が集まります。
丸田選手は、8月26日の駒澤大学との練習試合では1番、そして8月28日の壮行試合では3番を任されました。
9月1日・スペイン戦のスターティングメンバーが発表されました。丸田選手は3番・センターで、スタメン出場します。
丸田選手の台湾到着時の様子
8月30日、日本代表選手たちは台湾へ向けて出発しました。
現地に到着すると、丸田選手は現地で出待ちをしていたファンから声をかけられました。
この日は移動日で選手たちが練習することはありませんでした。
初戦を前に、現地で練習
8月31日、丸田選手は試合会場となる天母野球場で、公式練習とオープニングセレモニーに臨みました。
公式練習では、丸田選手はチームメイトと共に、キャッチボール、投内連係、シートノック、打撃練習を1時間半行いました。
ワールドカップでは木製バットの使用が規定されています。そのため、日本代表チームに合流してから木製バットでの練習に励みました。
丸田選手は木製バットに慣れてきて、台湾現地での練習でも感触は良いようです。
金属バットと異なり、木製バットは大きな当たりは出にくく、実際丸田選手は、大学日本代表との壮行試合ではノーヒットに終わりました。
丸田選手は「(打線を)つないで1点をしっかり取る」とチームの戦略を頭に入れていました。
台湾でのU18ワールドカップに出場する高校日本代表、前日練習を取材しました。慶応の丸田湊斗外野手、木製バットで快音を響かせていました。キャプテンの広陵・小林隼翔内野手とは宿舎で同部屋だそうです。明日は初戦となるスペイン戦。ナインの奮闘が楽しみです。 pic.twitter.com/DolXx2v6oT
— 加藤弘士(スポーツ報知) (@hochi_kato) August 31, 2023
そして、18時半から始まったオープニングセレモニーにも参加しました。初戦は、9月1日の19時半(現地時間)プレーボールです。
【#U18 W杯】
ちなみに記念撮影のカメラマンは丸田選手でした。それを穏やかな顔で見守る東恩納選手('-'*)
ちなみに初戦の先発が発表されました⚾#東恩納蒼 #丸田湊斗 #慶応 #沖縄尚学 pic.twitter.com/SiZ4eOjAMB— 日刊スポーツ高校野球WEST⚾ (@nikkankoukou) August 31, 2023
丸田選手の意気込み
丸田選手は台湾での練習を終え、スペイン戦に向けて、インタビューで次のように答えました。
「ありきたりな言い方だけど、相手がどこであれ自分との勝負だと思う。いかに自分の力を試合で出すことができるかが大事」
また、日本代表チームは勝ち進むと、9月10日まで連戦となります。丸田選手は、現地での食事は苦手なようですが、「やせないように、エネルギーをしっかりとらないといけないので、好きなものを選んで、頑張って食べてます」と答えていました。
丸田選手が苦戦?!台湾のお米事情
丸田選手はじめ、チームのメンバーは台湾の味が苦手だと報道がありました。台湾のお米は、実際にそんなに口に合わないものでしょうか?
お米の品種は大きく分けると2つあります。一つは日本で食されているジャポニカ米で、もう一つはインディカ米です。インディカ米はタイ米とも言われます。台湾で栽培されているお米は、日本と同じジャポニカ米の品種です。
お米は、台湾産、日本産に関わらず、品種や炊き方によって味が大きく左右されます。一般的に日本産の方が水分量が多いと言われていますが、台湾の東部にある「池上」という産地で取れる「池上米」もモチモチさが特徴です。
日本、台湾に関わらず、食堂やレストランで使っているお米のグレード(等級)が低い場合、白米だけを食べるとガッカリするかもしれません。
元々台湾には食文化として、白米そのものを味わうというより、白米をお皿代わりのようにして、おかずをご飯に乗せて食べる習慣があります。
丸田選手も、台湾滞在中に好みの味のおかずと出会って、ご飯に乗せて食べて、スタミナをつけていけるといいですね。
丸田選手、U18侍ジャパンが飲む「謎のローカルドリンク」の正体
一部報道にあった「謎のローカルドリンク」とは、「舒跑(スーパオ)」スポーツドリンクです。
このドリンクは、台湾で1980年代から発売されているロングセラー商品です。
水分補給だけではなく、「五大電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、塩化物)」を補給できるのが特徴です。
丸田選手は、「結構甘くて大味だけど、ちゃんとおいしいです」とコメントを寄せています。
余談ですが、管理人が台湾に住んでいた1980年代の後半、学校の部活終わりに、250mlの紙パックに入った「舒跑」を買い食いして帰りました。当時は10元程度(1987年当時の換算レートで45円)だったと記憶しています。
台湾は蒸し暑いので、水分補給をしながらベストパフォーマンスを発揮してくれるといいですね。
丸田選手が使用している「エアー」はどれ?
丸田選手が台湾に「西川のエアー」を持ち込んだと報道されました。
エンゼルスの大谷選手がオフィシャルアンバサダーを務める、西川のエアーはスポーツ選手に愛用されています。日本橋西川には、実際に使用している選手のサインが寄せ書きされ、展示されています。
丸田選手のエアーは、J1神戸の元日本代表FW・武藤嘉紀選手から差し入れてもらったものです。
武藤選手は慶應高校OBで、今年の夏の甲子園出場を決めた際、チームに贈ったそうです。
丸田選手が台湾に持って行った「エアー」は、こちらの2点のどちらかと推測されます。どちらも丸めてしまえる「ポータブル」仕様です。
[エアーポータブル]モバイルマット
厚さ3.5cmあり、幅は97cm、長さは195cmあるので、体格の良いスポーツ選手でも、体を縮こませることなく眠れそうです。
[エアーポータブル]モバイルマットスリム
モバイルマットと厚さは同じ3.5cmですが、幅は60cm、長さは180cmとひと回り小さいサイズです。しかし、マットレスの厚さは3.5cmがキープされているので、寝心地は良さそうです。
丸田選手には、しっかり栄養を睡眠をとって、U18ワールドカップでも、日本と変わらぬ活躍を見せてほしいですね。
丸田選手はスタメン出場となるか、現地・台湾メディアも注目
ワールドカップは7イニング制を採用しています。通常の9イニングと異なり、攻撃の回数が少なくなります。
馬淵監督は、初戦のメンバーについて、「7イニング制なので、打てる選手から並べていく」と語っています。
公式練習の後、台湾のメディアも丸田選手を「美白王子」と紹介するなど、さらに注目を集めています。
【U18W杯】慶応・丸田湊斗に地元台湾メディア注目「美白王子」の異名を紹介 https://t.co/05QKesTKNO#慶應 #慶應義塾 #keio
なんとなくそんな気がしてましたが、海外メディアにも取り上げられるように
— 慶應野球速報 (@keio_baseball) August 31, 2023
こちらは丸田選手が甲子園で優勝を決め、8月末にU18侍ジャパンとして「台湾に来る」と伝えた台湾メディアの報道のツイートです。
丸田選手がオープニングセレモニーに参加した時の様子も、台湾のスポーツニュースで報道されています。
ヘッドラインには、「日本チームのプリンス・丸田湊斗が大人気!舒跑(スポーツドリンク)はスイカみたいな味」と紹介されています。
また別の写真も掲載され、丸田選手は日本チームの先鋒を任される可能性があると紹介されています。
台風11号が台湾に接近中です。日本代表が1次ラウンドを連戦している際に直撃する恐れがありますが、今からプレーボールが楽しみですね。
*アイキャッチ画像は、8月31日公式練習終了後に取材を受ける丸田選手(日刊スポーツ)
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